結局手塚治虫が伝えたかったことって何だったんだろうね
お久しぶりです。
アッ、年明け初投稿ですね、あけましておめでとうございます!!
って挨拶をしてる場合じゃないです、大変です。
新アニメ「どろろ」が凄すぎる!!!
全然知らない人も、何となくタイトルだけ知ってた人も、原作ファンも、はよ見て。
とんっでもねえよこのアニメ。
何が凄いか、ひとつひとつ説明しますね。
まず原作。
漫画の神様、手塚治虫大先生。
連載開始は1967年。
50年以上前の作品をリメイク。
実は当時は内容が暗く、グロシーンも多い為か未完のまま打ち切りされた伝説の作品。
それを今!満を持して!リメイク!とな!
これだけでも凄い。凄すぎる。
そしてそんなめちゃくちゃ難しい脚本を引き受けたのが、小林靖子氏。
この方、アニメや特撮界ではめちゃくちゃ名の通った凄腕脚本家。
仮面ライダーシリーズや戦隊レンジャーシリーズ、ジョジョの奇妙な冒険シリーズ、進撃の巨人などなど誰もが知ってる作品がこの人の脚本だったりします。やべえ。
そして監督は古橋一浩氏。
るろ剣やHUNTER×HUNTERの監督でお馴染みの方。
そんでもってアニメーション制作はユーリ!!!やBANANAFISHのMAPPA。
ねえ、とんでもないでしょ???
ここまでのネームバリュー揃えるくらい気合い入った伝説の作品のリメイクアニメ、期待しないわけがないんですよ。
極めつけはオープニングテーマが女王蜂「火炎」、エンディングテーマがamazarashi「さよならごっこ」ときた。
この時点で私の脳ミソのキャパはとっくにオーバーしてます。
凄すぎて意味がわからない!!!!!!!!
そんな感じで期待しかない状態で見た初回。
期待通り、いや期待の斜め上をいく仕上がり。
そもそもどんな話かって事なんですけど。
すっっごい簡単に言うと、「とある事情で身体の色んな所を奪われた百鬼丸が身体を取り戻す」がメインテーマ。
そこに百鬼丸の事を興味本位で付いていく盗賊の子供どろろの物語。
原作と新アニメの大きな差は
・原作では百鬼丸の身体の欠損箇所が48に対し新アニメでは12箇所
・原作では百鬼丸は「テレパシー」を使って周囲の人々とコミュニケーションを取ることが可能だったが、新アニメでは「取り戻すまで見えない、聞こえない、喋れない」を徹底しており、最初の方はコミュニケーションがほとんど不可
なので今現時点(3話)でまだ百鬼丸が一言も喋ってない!!!
旧アニメ(ほぼ原作ママ)では喋れるから、引っ付いてくるどろろをつっけんどんにしたり、逆に自分の身の上話を話したりっていうストーリー展開が可能で、まさに「アニキ!」って感じの性格だったけど、新アニメはそれこそ「人形」。
無害とだけ分かるどろろに手を引かれ、捕った魚を焼いてもらう。
原作のかっこいい百鬼丸アニキはいないんだけど、その代わり10歳くらい(?)歳下のどろろに甲斐甲斐しく世話を焼いてもらう百鬼丸のいじらしさよ……!
そしてこのアニメの1番すごいところは
身体を取り戻していく度に、百鬼丸が人間"らしさ"を取り戻していく
ってところなんすよ。
これ「どろろ」という作品の核心をついためちゃくちゃとんでもないこと。
あの手塚治虫ですら力技でストーリー展開させようとした部分を根底から丁寧に丁寧に描こうとしてる。
改めて小林靖子という人間の恐ろしさを実感。
しかも百鬼丸だけじゃなくて、周りのサブキャラの作り込みが凄い。
原作以上にひとりひとりのキャラが立っていて、まだどろろの過去の話は明かされてないけどめちゃくちゃ期待できる。
いや~~もっと細かい所いっぱい語りたいんだけどキリがなさそうなので、とりあえず
まだ間に合う!!!!!
Amazonプライムでも配信中!!!!
はよ!!!はよ見て!!!!!!
こんなに実力派のクリエイター陣が、真正面から向き合った「どろろ」で、未完のまま描ききれなかった手塚治虫の「この作品で本当に描きたかったこと」が見れるかもしれない。
…そんな気がしてしょうがないんですけど、期待しすぎですか?