ライブのないライブレポ。
結論から言いましょう。
参戦予定だった、9/9ポルノグラフィティ「しまなみロマンスポルノ'18 〜Deep Breath〜」が、大雨で中止になりました。
朝から大雨洪水警報、避難勧告。
そして会場が山の上という気候の予想がつきにくい立地。
もし無理に決行していたら人命の危険もあったかもしれない状況。
ポルノチームの出した結論は、英断だったと思います。
さて、ここで凄く個人的な話をしますね。
私の人生初ライブは2008年の「横浜ロマンスポルノ'08〜10イヤーズギフト〜」でした。
後にポルノファンに"伝説"として語り継がれる事になる、"超ゲリラ豪雨"の中での野外ライブでした。
今でも初めて会ったポルノファンに、人生初ライブがアレでしたと言うと、驚愕されるレベルのものです。
だから、と言ったら変かもしれないけれど、あの"伝説の日"より酷い雨じゃなければ決行するだろう、と私は勝手に期待しすぎてしまっていたのかもしれません。
けれど、新幹線で福山に着いた瞬間鳴り響いた、大雨洪水警報のアラーム音。
どんどん強くなっていく雨足。
駅から会場に向かうまでのバスの中から見えた、明らかに水かさの増した川。
Twitterを開けば「中止するべき」という文字。
あぁそんなこと、そんなこと、と思いつつ間もなく会場というところで公式から発表された「ライブ中止」の案内。
頭が真っ白になりました。
正直に言うと、私前回参戦予定だったポルノのライブも岡野さんのインフルエンザで中止になってるんです。
2回連続でフラれる事なんてある?!?!そんなハードモード選択した覚えないぞ?!?!?って。
いやもう泣くしかないでしょこれ……って思ってたんですけど。
ポルノファンは強かった。
さすが雨バンドじゃん、って笑い飛ばす人。
謝罪コメントをするメンバーに、英断です、謝らないで下さい、と訴える人。
1番辛いのはメンバー、と言う優しい人。
せっかく時間出来たから広島観光しようぜ、って前向きな人。
誰ひとり心折れてなんかいなかった。
いや、折れてる人もいたのかもしれないけどそんな姿微塵も見せてなかった。
だって中止の発表開演2時間前ですよ?
殆どの人が既に会場入りしてる中での中止発表だったのに、メンバーや公式に文句言ってる人、私が見た限りひとりもいなかった。
それどころか皆「ギリギリまで検討してくれてありがとう」って言ってて、ファンの器の広さに脱帽。
そんな周りに影響されて、私たちも楽しむ覚悟を決めて。
フードコートやフォトスポットは開放してると聞いて、せっかくだしとりあえず美味しいもの食べて帰ろうと尾道焼きとかもぐもぐしました。お酒も飲んだし。美味しかった。
屋根付きのテーブルも限られていたけど、皆で譲り合ったりしてて。
相席になった方たちとお菓子交換したり談笑したり。
お店の人たちも大雨の中めちゃくちゃ明るい接客をしてくれて。
これだけでもここに来た甲斐があったなぁって本気で思いました。
その後は福山駅へ戻り、のんびりまったりご飯食べたり買い物したりカラオケしたり。
尾道観光とかもしたかったけど、天気と土地勘のない中行くのが不安すぎて…笑
その代わり福山駅でお土産をしこたま買いました。
そりゃあもう、馬鹿みたいに。
おかげで帰りめっちゃキツかった。
完全に買いすぎたし、グッズのトートバッグがあの大きさじゃなかったら死んでた。
そして相方ちゃんと「今度はライブがあってもなくてもしっかり観光しよう」と約束しました。
すっかり広島の虜になってしまったんですよ。
「自分たちの故郷を自慢したい」と言っていた岡野さんの思惑にまんまとハマってしまったわけです。
ライブはもちろん、ポルノの曲に、歌詞に、映像に、言葉に、メンバーに、ファンに。
「ポルノグラフィティ」というコンテンツに触れる度にいちいち暖かくなってしまうのは何なんでしょうね。
そういうのを全部引っ括めて好きだなぁって思うのです。
ライブそのものが中止になってしまったのは"残念"ではあるけれど、"後悔"も"絶望"もしてないよ。
むしろ行ってよかったって思ったし、今度こそ「雨など降らぬ」天気の下で会いましょう。
ではまた。